ワンルームマンション専業大家コツコツ日記

観天望気

観天望気についての情報をまとめました。

 
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
  1. 上昇気流と雲、上昇気流の種類
  2. 雲の分類
  3. 巻雲
  4. 巻積雲
  5. 巻層雲
  6. 高積雲
  7. 高層雲
  8. 乱層雲
  9. 層雲
  10. 層積雲
  11. 積雲
  12. 積乱雲
上昇気流と雲、上昇気流の種類

●地形性上昇気流
 
・地形によって結果的に発生する上昇気流。
・山肌に沿って湿った空気が斜面を昇ると積乱雲が発生。
 
●対流性上昇気流
 
・大気の対流によって発生する上昇気流。
・太陽の光が地表や海面を暖め、温められて軽くなった空気が上昇し、雲(積乱雲)を形成する。
 
●大規模運動による上昇気流
 
・低気圧を伴う大規模な上昇気流
・低気圧や台風の中心部に吹き込んだ風が暖められて上昇気流を起こし、雲を形成。 
●前線性上昇気流
 
・温暖な空気が寒冷な空気の上に滑り上がる事で上昇気流が発生し、雲が生成。(温暖前線)
 
・強い寒冷な空気が温暖な空気の下に潜り込み、温暖な空気を持ち上げる事で上昇気流が発生し、雲が生成。(寒冷前線)

雲の分類

雲は高度や形状により、10種類に分類されています。
 
1)上層(上空5000~13000メートル)
 
●巻雲(けんうん)
 
・小さな氷のつぶが大きくなり、落下することで、すじ状となる。
・すじ雲
 
●巻積雲(けんせきうん)
 
・小さなかたまりのくもが、空に多数広がる。
・うろこ雲 、さば雲
 
●巻層雲(けんそううん)
 
・空一面をうすいヴェールでおおったように見える。
・太陽にかかると暈(かさ)という色のついた環が見える事が多い。
・うす雲
 
2)中層(上空2000~7000メートル)
 
●高積雲(こうせきうん)
 
・温度差で上昇気流の渦ができ、それによって雲ができる。
・ひつじ雲
 
●高層雲(こうそううん)
 
・空一面に薄い墨を流したように見える雲。
・雨や雪の前に見られる事が多い。
・おぼろ雲
 
●乱層雲(らんそううん)
 
・暖気が冷気の上に乗るときに発生。
・この雲が空を覆うと太陽が見えなくなる。
・雨雲
 
3)下層(地表付近~上空2000メートル)
 
●層雲(そううん)
 
・山の途中や地上付近に見られる雲で、雲の中では一番低い位置。
・雨上がりや霧が上昇した時などに生じる。
・きり雲
 
●層積雲(そうせきうん)
 
・低い空に横にのびてできる。
・空の上が晴れていれば、天気は崩れない。
・うね雲、かさばり雲、くもり雲
 
●積雲(せきうん)
 
・晴れた日に地表や海面からの上昇気流によって発生。
・入道雲に発生することもある。
・わた雲、むくむく雲
 
●積乱雲(せきらんうん)
 
・強い日射で空気が暖まった場合にできやすい。
・雷雲、入道雲

巻雲

●概要
 
・上空5000~13000メートル
・10種類の雲の中で一番高いところにある雲。
・小さな氷のつぶが大きくなり、落下することで、すじ状となる。
・すじ雲。
・巻雲のすじ状の部分は、偏西風によって流された事で形成されたもの。
 
●観天望気
 
・一般的には、低気圧や前線、台風の接近に伴って発生し、空一面に広がっている場合は、天気が悪くなる可能性が高い。
 
・夏に、雲がもつれたような状態(もつれ雲)になっている場合は、その後天気が悪化する可能性は低い。
 
・秋のすじ雲は、強い偏西風が吹くときに発生しやすい。風が吹く方向にすじ雲が並んで形成されている場合は、天気の変わり目である事が多い。
 
・秋に巻雲とともにきれいな夕焼け空が見える場合は、しばらく晴れが続く。
 
・2月、3月の巻雲は、天気の変化に要注意。

巻積雲

●概要
 
・上空5000~13000メートル
・巻雲、巻層雲と同じくらいかそれより低い位置に発生する。
・いわし雲、さば雲、うろこ雲。
・非常に変化が激しい雲で、短時間で巻雲や巻層雲に変わってしまう。
・温暖前線の接近時に発生することが多い。
・春や秋によく見られる雲。
 
●観天望気
 
・秋から冬にかけての時期で、空に広がった巻積雲が見られる場合、大風をもたらす事がある。
 
・春に波状雲(さば雲)が見られる場合、偏西風が強く、低気圧が接近している事が多い。数時間後に雨が降る確立が高い。
 
・すじ雲とうろこ雲が次々と変化しながら流れていく場合や空一面にうろこ雲が広がっている場合は、天気が下り坂になる可能性が高い。
 
・秋に巻積雲とともにきれいな夕焼け空が見える場合は、しばらく晴れが続く。

巻層雲

●概要
 
・上空5000~13000メートル
・うすいヴェールでおおったように広がる雲。空一面に広がることが多い。
・太陽にかかると暈(かさ)という色のついた環が見える事が多い。
・うす雲
 
●観天望気
 
・うす雲は春の特徴ともいえる雲。うす雲から縞模様に並んだ形状になった場合は天候の悪化に注意。
 
・日暈が出ているときに他の雲が増えてくると雨の確率が高くなる。
 
・秋、青空にうす雲が広がりはじめたら天候の悪化に注意。
 
・秋に巻層雲とともにきれいな夕焼け空が見える場合は、しばらく晴れが続く。

高積雲

●概要
 
・上空2000~7000メートル
・温度差で上昇気流の渦ができ、それによって雲ができる。
・ひつじ雲。ロール状や薄い板のような形になる事もある。
・巻積雲と似ているが、巻積雲より一段低い位置で、一つ一つの塊が大きく、雲に影がある。
・薄く広がる場合は、光環や彩雲が見られる事がある。
 
●観天望気
 
・高積雲の隙間から青空が見えている場合は、天気が悪化する可能性は低い。それより高いところに雲が重なっている場合は、天候の悪化に注意する。
 
・巻積雲に続いて現れたり、波状に全天を覆うような場合は、天気が悪化する可能性がある。
 
・レンズ雲は上空に湿った気流吹くことで発生する。夏、レンズ雲が現れたら天候の悪化に注意する。

高層雲

●概要

・上空2000~7000メートル
・空一面に薄い墨を流したように見える雲。全体的に厚みがあり、灰色や暗灰色の雲 
・おぼろ雲
 
●観天望気
 
・雨や雪の前に見られる事が多い。雨上がりに見られる事もあり、その場合は次第に雲が高く、薄くなって晴れてくる。
 
・雲が重く垂れ下がっているように見えるこぶ状雲(乳房雲)は、発達した積乱雲の近くにできやすく、激しい雨に注意。

乱層雲

●概要
 
・上空2000~7000メートル
・暖気が冷気の上に乗るときに発生。
・暗い灰色をした雲。この雲が空を覆うと太陽が見えなくなる。
・高層雲の厚みが増していって乱層雲となる事が多い。
・雨雲
 
●観天望気
 
・断続的に長い時間、しとしとと、雨や雪を降らせる事が多い。
 
・乱層雲の下に黒いちぎれ雲が見える場合、まもなく雨が降る場合が多い。

層雲

●概要
 
・地表付近~上空2000メートル
・山の途中や地上付近に見られる雲で、雲の中では一番低い位置。
・雨上がりや霧が上昇した時などに生じる。
・きり雲
 
●観天望気
 
・盆地、高原、湖、川などで夜間の放射冷却によって、冷え込んだ朝方に発生する事がある。
 
“朝霧は晴れ”と言われるように、日が昇るにつれて徐々に薄くなり、消えてしまうことが多い。

層積雲

●概要
 
・地表付近~上空2000メートル
・一年を通して見られる雲で、白または灰色に見える。
・低い空に横にのびてできる。高い山で見られる雲海はこの雲である事が多い。
・うね雲、かさばり雲、くもり雲
 
●観天望気
 
・一般的に雨をもたらす雲ではないが、徐々に厚みを増している場合は天候の悪化に注意。ただし、降っても弱い雨ですぐにやむ場合が大半。
 
・空の上が晴れていれば、天気は崩れない。
 
・うね雲の上に高層雲が広がっている場合は、天気が下り坂に向かう可能性がある。

積雲

●概要
 
・地表付近~上空2000メートル
・青空に浮かび、もくもくと丸みを帯びて底が平らな雲。
・晴れた日に地表や海面からの上昇気流によって発生。
・わた雲、むくむく雲
 
●観天望気
 
・上昇気流によって垂直方向に成長している場合は、にわか雨に注意。積乱雲に発達する可能性もある。
 
・春、巻層雲や高層雲の下に灰色のわた雲が流れている場合は、数時間後に雨が降る可能性が高い。
 
・晴れた空に、単独で平たいわた雲がある場合は、積乱雲へと発達する可能性も少なく、しばらく晴れの天気が続く。
 
・夏、青空にたくさんのわた雲が並んでいる場合は、大気が不安定で、天候が悪化する可能性がある。
 
・冬、青空に単独でわた雲がある場合は、日射によって成長したものではないので、これ以上発達しない場合が大半で天候悪化の心配はない。
 
・冬、上層に雲の下に、わた雲が次々と流れていく場合は雨になる可能性がある。
 
上空にほかの雲が無く青空が見えている場合は、わた雲が成長せず、次第に消えていき、晴れが続くことが多い。

積乱雲

●概要
 
・地表付近~上空2000メートル
・強い日射で空気が暖まった場合にできやすい。
・雷雲、入道雲
 
●観天望気
 
・積雲から雄大積雲、積乱雲へと急速(数十分)に発達する。激しい雷雨をもたらし、竜巻やひょうを伴うこともある。
 
・夏、かなとこ雲が見られる場合、雷雨が発生する。
 
かなとこ雲は、積乱雲の一種で、上昇して発達した雲が成層圏にまで達すると、それ以上は上昇できず、横に発達する事によって形成される。

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