ワンルームマンション専業大家コツコツ日記

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物価上昇率2%/年が30年続く想定で修繕積立金が2.5倍?

管理会社が長期修繕計画の見直しを行った結果、修繕積立金を2.5倍に値上げする必要がある、との議案が上程されました。
 
長期修繕計画の収支表を見てみると過去10年の物価上昇率が年2%だったからということで、これから30年間も2%/年の物価上昇が続く、という想定でした。
 
物価上昇を盛り込むという考え方もあるのかとは思いますが、今までこれほど厳しい物価上昇を見込んだ長期修繕計画を見たことがありませんでした。
 
国土交通省の長期修繕計画ガイドラインや住宅金融支援機構のライフサイクルシミュレーションではどのように想定しているのか確認してみました。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. 長期修繕計画作成ガイドラインでの記述
  2. ライフサイクルシミュレーション解説書での記述
長期修繕計画作成ガイドラインでの記述

●推定修繕工事費の算定において、物価変動を考慮すべきかどうか
物価変動については特に必要性等についての記述はなく、以下のような記載となっています。
“修繕積立金の運用益、借入金の金利及び物価変動について考慮する場合は、作成時点において想定する率を明示します。”
 
●予備費として計上する方法もある
・様々な不確定要素があるため、その対応として予備費を計上しておくという方法もあり、その予備費で物価上昇分も吸収させるという考え方もあるようで、以下のように記載されています。
“計画修繕工事は不確定要素が多く、施工時において予想外の劣化や施工条件の制約などにより工事費が増加することがあります。計画修繕工事における想定外の工事の発生や数量の増加、物価や工事費価格の上昇等による費用の増加、災害や不測の事故などによる緊急の費用負担などの対応として、その都度一時金を徴収することが考えられますが、推定修繕工事項目として「予備費」を設定し、例えば、各年度ごとに推定修繕工事費の累計額に定率を乗じた額を計上しておくことも考えられます。”
 
●5年程度毎の長期修繕計画の見直し時に物価変動分を考慮
5年程度ごとに長期修繕計画の見直しをする必要があり、その見直しの際に考慮する項目としてぶっけの変動も含まれています。
 
●様式第4-3号 長期修繕計画表(小項目別)の記載例
数値が記載されたサンプルが掲載されていますが、このサンプルの記載では、修繕周期毎の推定修繕工事費の額は同一で、物価上昇による増加は想定されておらず、予備費も設けられていないようです。

ライフサイクルシミュレーション解説書での記述

●工事費の物価調整
常に最新の工事水準でシミュレーションが行えるよう、毎年4月に工事費について物価調整を行っている。
 
●将来の物価変動
ライフサイクルシミュレーションでは、将来の物価変動はないものとして算出されているようです。

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